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2009年7月新刊  
   
刺客長屋  四六判 祥伝社 ¥1,890(税込)

武士道が形骸化した天下泰平の時代に、武士の魂にこだわる侍の生き方を追う。 武士の魂とはなにか。単なる形式か、あるいは遠い戦場のルールか、それとも単なる時代錯誤か。主君と家を精神と生活の拠点とする武士が一朝にして浪人し、その拠り所を失ってしまった。会社にロイヤリティを誓った現代のサラリーマンが、リストラされたり、会社が倒産したりしたのと同じである。封建の武士道と現代のサラリーマンのロイヤリティを重ね合わせながら、武士道にこだわる人間の生き様を追う。
 

2009年6月新刊  
   
魂なき刺客 士魂の音色
文庫 中央公論新社 \680 (税込)

剣に将来を託し、武市瑞山の命ずるままに暗殺剣を振るい続けた岡田以蔵の末路(「魔剣」)ほか、苛烈に生きた志士たちの命運を刻んだ時代異譚。全八篇。
 

   
棟居刑事の恋人たちの聖地
四六判 双葉社 \1,680 (本体 : \1,600)

便利屋・山名泉は、渋谷のカフェ『恋人たちの聖地』に行き、ある女性から品物を受け取ってきてほしいという依頼を受けた。山名は無事使いを果たしたが、カフェであった雨間梓のことが忘れられない。そんな折、梓から「助けてほしい」と電話が入る――。
 

   
殺意の漂流 新書 実業之日本社 \900 (本体 : \857)

自他共に認める二流評論家・河合は、あるとき講演に出かけた先のホテルで奇妙な拾得物をする。それは1挺の拳銃だった。そのずっしりとした重量感に不思議に心を惹かれた河合は、拳銃を着服することに。ところが、なぜかそれから河合の講演は急に評判となり、依頼が増えていった。そんなとき、彼は行きつけのバーのマスターに、その拳銃を譲ったことから、彼らの運命は激変していく――。偶然拾った拳銃が導く殺意の結末とは!? 恐るべき凶器をめぐり引き起こされる人間模様を、練達の筆致で描く傑作ミステリー。
 

   
魔痕 文庫 徳間書店 \660(税込)

綾部は数種類の保健薬を毎日服用していた。薬を飲むことで精神と肉体の安定を得られるのだ。薬への依存度は日に日に増し、薬マニア仲間で自然発生的に同好会が出来た。薬魔クラブ。メンバーのひとり、内原が熱海の断崖から車ごと転落死した。自殺の可能性が大きいという。動揺する綾部に、警察が事情聴取に訪れた。内原は一億円の生命保険に加入しており、受取人は綾部の妻になっていた。さらに、内原の車の中から綾部の持薬セットが発見されたというのだ…何かに依存しなければ生きられなくなっている現代人の病。魔性に取り憑かれたひとびとを描く社会派ミステリー。
 

2009年5月新刊  
   
星の旗 上 文庫 角川書店 \580(税込)

元特攻隊員の木島を不幸が襲った。暴力団・大門組の犠牲となり、娘一家が心中。さらに若き日に愛した女性と生き写し香子までもが毒牙に。木島はかつての戦友達を招集し、復讐を果たすことを誓うが…
 

   
星の旗 下文庫 角川書店 \620(税込)

特攻隊員の木島を中心に7人の戦友は無人島での戦闘訓練を終え、ついに大門組と黒幕政治家に闘いを挑む。大門組は武力で反撃に出るが、それこそ木島たちが望んでいたことだった! 闘いの結末は?
 

2009年4月新刊  
   
棟居刑事の純白の証明
文庫 中央公論新社 \700(本体:\667)

T省ノンキャリア課長補佐が公共事業受注先の商社ビルから墜落死した。自殺か他殺か? 捜査を開始した棟居が、政官財腐蝕の構図に挑む。
 

   
山の屍 文庫 集英社 \560 (本体 : \533)

カルチャースクールで小説の勉強を始めた川名純子は、受講生仲間の本村真美子から”取材をかねた売春”を勧められた。取材の後、純子は、客の高見友一から「自分は余命いくばくもない」という告白とともに「山の屍」と題された小説を託される。純子はそれを自分の作品として懸賞小説に応募し、新人賞を受賞してしまうが・・・・。お馴染み牛尾刑事シリーズの傑作長編ミステリー。
 

   
作家とは何か―小説道場・総論
新書 角川書店 \740(税込)

「作家」という職業とはどういったものか? 原稿の締め切りから編集者との付き合いなど、知られざる「作家」という生き方を紹介した異色の作家論。
 

小説の書き方―小説道場・実践編
新書 角川書店 \760(税込)

人気作家の森村誠一が、小説の構成、アイデアからプロットの立て方まで、小説を書くための基本を徹底的に解説した小説講座の決定版。
 

2009年3月新刊  
   
新・野性の証明 四六判 角川書店 \1,890 (本体 : \1,800)

21世紀は機械文明が極限に達する世紀となる。人間が機械をコントロールできるか、機械によって人間が支配されるか。20世紀まではまがりなりにも人間が機械を支配してきたが、21世紀は人間が機械の奴隷になってしまうかもしれない。すでに人間はインターネットと携帯がなくては、日常生活を送れなくなっている。インターネットの玉石混淆の知識と情報の洪水の中に漂流し、どこへ行くにも携帯を、人によっては複数携帯≠オている。すでに携帯の鎖につながれた奴隷である。

今世紀における人間の野性とはなにか。強大な権力から極秘の使命を受けた若い女性を偶然保護した小説教室の受講生たち。絶望的な戦いの中で、21世紀の野性に目覚めた人間群像を描く。

 

   
刺客往来 暗殺請負人 文庫 幻冬舎 \630 (本体 : \600)

将軍の実子・立石家良に、自らの家臣を殺されたことを知った鹿之介は、妖艶な女忍・るいと共に、仇討ちに乗り出す。だが、敵には、諸藩から恐れられる指南番率いる八剣士が仕えていた。凄絶な攻防が繰り返される中、家良の背後に潜む巨悪が巡らせた陰謀が明らかになっていく…。るいは愛する鹿之介を護ることができるのか。空前の時代活劇第二弾。
 

   
垂直の死海 文庫 徳間書店 \660 (本体 : \629)

花形レーサーと搬送ドライバーの相次ぐ事故死によって、浮び上がった自動車トップメーカーの欠陥車疑惑。搬送ドライバーの妻・雅子は友人で損保の損害査定員・千野に事故の調査を依頼した。事件の背後に自動車メーカーの関与を疑う千野だが、地方都市に君臨する巨大企業の力に調査は難航。ついには依頼者の雅子までが絞殺される……。大企業の牙城に隠蔽された事件の真相とは? 連続殺人の謎に挑む損害査定員の戦いを描く長篇社会派推理。
 

2009年2月新刊  
   
闇の陽炎衆(刺客請負人4)
四六判 中央公論新社 定価1680円(本体1600円)

武士の尾を断ち切れず、江戸の街であいもかわらず刺客請負業を続ける病葉刑部こと浪人松葉刑部。その刑部の下へ、貴船藩の重役が現れた。かつてのお家騒動で命を刑部に救われた貴船藩後嗣・菊姫が再び命を狙われているという。その黒幕はなんと、時の権力者・柳沢吉保。柳沢は公儀暗殺部隊・陽炎衆を使って菊姫の命を狙っていた。はたして柳沢の狙いとは?

「web小説中公」で連載された時代小説の単行本化。昨年、今年とテレビ東京で連続時代劇として放映された『刺客請負人』の第四巻目。
 

   
棟居刑事の一千万人の完全犯罪
新書 祥伝社 \920 (本体 : \876)

訳ありの過去を消して再出発させる“生かし屋”兵藤。彼は、自身の記憶を失っていた。ある日、上月エリという家出女を暴漢から救うが、襲撃者の正体は謎だった。さらに、エリに瓜二つの葉月ゆりという女も襲撃される。ゆりもまた、許嫁の失踪が原因で家を出ていた。同一犯か? 直後、その元許嫁が死体で発見され、女たちの事件が連鎖を始めた! 一方、失踪人急増問題を追う棟居刑事は、“生かし屋”組織に関心を抱き、捜査を始める。やがて、兵藤の秘密が暴かれる時、忌まわしき現代社会の悪夢が浮上した!
 

   
笹の墓標 文庫  小学館  \690 (本体 : \657)

第2次大戦中に起こった、北海道のダム工事における強制労働での犠牲者の遺骨発掘作業で、沼公一郎は腐乱死体を発見した。遺体は、神沼の恋人である葦原奈美の同僚で、上月良彦だった。奈美は、夢を抱いて東京に行き変死していたが、上月も、故郷・唐津に恋人の中路香織を残して上京していた。やがて捜査線上に、北海道の政財界の大物が浮上する。事件の真相に迫るに連れて、強制労働の歴史の因縁が明らかになるとともに、神沼と中路への関わりも深まっていく。過去の宿怨と現代の殺人事件が時間と空間を超えて交錯する、社会派推理の傑作!