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2009年12月新刊  
   
   
   

永遠の青春性・西川徹郎の世界
文庫 西川徹郎文學館・茜屋書店 \2,100 (本体 : \2000)

西川俳句は、日本の文学遺産として凄絶な発光をする宝石である。西川文学の栄光は凄まじい衝撃を読者に射ち込むことにある。生死の境界を超えた永遠の絶唱であることが西川徹郎の人生の凝縮と実存である(後記より)
森村誠一の歴史的講演「永遠の青春性-西川文学と人生」を完全収録。

 

棟居刑事の荒野の証明 文庫 双葉社  \650 (本体 : \619)

山名は会社の同僚・竹内愛から姉・由香失踪の相談を受ける。由香の失踪には自社の社長・江頭克巳が関係しているらしい。山名は、「社奴」であった半生に別れを告げ、「自由の荒野」に踏み出すべく、江頭に宛てて脅迫状をしたためるが…。

 

   

致死連盟 文庫 徳間書店  720円(税込)

不景気のあおりを受け、職にあぶれた中年男四人組は、ふとしたことから警備会社に就職した。年の嵩んだ新米ガードマンの最初の任務は、秩父の山荘で暮らす元暴力団組長とその孫娘の警備だったが、こともあろうに武装した殺し屋集団が山荘に襲撃をしかけてきた。

 

海の斜光 文庫 光文社  560円(税込)

一人息子の隆一を交通事故で喪い、妻の佳乃にも先立たれた作家の成田正隆は、傷心を癒すべく、佳乃の郷里・佐賀への旅に出た。佳乃を生み、そして育んだ佐賀の風土の中に身を置いて、亡き妻の面影を偲ぶ旅である。旅の行きずりで知り合ったOL・椎葉有紀。妻と同じ雰囲気をもつ有紀が、唐津の名勝・七ツ釜で、水死体となって発見された。有紀の妹・優香と二人で、事件の真相を探り始めた成田は、自らを襲った一家の悲劇とも結びつく、人間関係の“奇しき縁”を知る ―。佐賀、唐津、そして熱海。森村誠一が美しい風光の中に紡ぎ出した、旅情あふれる珠玉の社会派推理傑作集。
 

2009年11月新刊  
   
   

創作の拠点 四六変型 講談社 \1,995 (本体 : \1,900)

作家になれる人、なれない人。 その違いは、才能のあるなしではない!

日本ミステリー文学大賞受賞など、文学の王道を営々と歩んできた著者が、文芸作品創作のヒントを詳言。芥川龍之介の才能や、司馬遼太郎の観察力、松本清張の作家の業にも渉る、刺戟と衝撃(インパクト)に富んだエッセイ集!

●表現と無限の可能性――芥川作品は文芸の深海を照らす、きらめきである。
●歴史を操る未知(イフ)の狩人――私の精神的拠点は、精神の自由のない時代に根を下ろした。
●潜在する才能の発掘――松本清張は、永遠の売り手市場だった。
●趣味からの展開――こだわりとは、自分の人生に対するロイヤリティである。
●未知数と人生の探求――名言名句は人生の活性剤であり、私の作品の発条(バネ)でもある。
●永遠の志――新田作品には、可能性の限界を推し進める志と挑戦の姿勢がある。

 

純愛の証明 新書 実業之日本社  \860 (本体 : \819)

嫁の実家の料亭の副社長として、飾り物のような日々を送る坂石浩季。ある日、助けを求めて彼の眼前に現れたのは19歳のコールガール・さやだった。年齢の差や立場の違いを超え、いつしかふたりは気持ちを通い合わせるが、あまりの思いの強さゆえに、浩季はストイックにプラトニックな関係を貫いていた――。そんな関係が一年ほど続いた頃、若い恋人は愛犬・弁慶を残して突然失踪した。浩季は社会的地位も家庭も顧みず、さやの行方を探し求めるが……。
 

   
新撰組(上) 文庫 角川春樹事務所  \1,040 (本体 : \990)

風雲急を告げる幕末の江戸・試衛館では、名も無き男たちが剣術稽古に明け暮れていた。後に新選組局長となる近藤勇、ナンバーツーとなる土方歳三、妖しいまでに美しい少年・沖田総司、浪人の山南敬助、原田左之助、脱藩者で有名道場の師範代であった永倉新八・・・・・・。そして遂に、血塗られた最強の刺客集団「新選組」が誕生する――。時代に逆行し、燃え尽きた男たちの熱き生き様を、哀切を込めてドラマチックに描く。
 

   
新撰組(下) 文庫 角川春樹事務所 \1,040 (本体 : \990)

新選組創立以来、幕府のために身命を抛って貢献した功績に対し、隊士たちは念願の幕臣にとり立てられたが、以前と同じく、京の治安に血を流していた。しかしながら遂に将軍が大坂に退き、新選組も京を離れることに・・・・・・。近藤勇、沖田総司、原田左之助らは、愛する女性や家族と別れ、新選組とともに、運命をともにする決意をするのだった――。「夢」を追い求めた男たちの凄絶なる人生を鎮魂こめて描く。
 

   
殺意を飼う女 文庫 中央公論新社 680円(本体648円)

欲望と孤独に縁取られた都市に暮らす女たちが、ふとしたきっかけで、愛憎の果ての殺人へと駆り立てられてゆく。六篇の傑作推理集。〈解説〉新津きよみ
 

   
ガラスの密室 文庫 講談社 \630 (本体 : \600)

真犯人は、ほかにいる。人々の“無念”を背負う刑事、棟居弘一良。二転三転する冤罪事件に挑む!

憧憬の女神、七条由香の無惨な死体を発見した北前真司は、無実の罪を押し付けられてしまう。真犯人はどこかで笑っている。天井の覗き穴に不審を抱いた棟居刑事と、兄の無実を信じる友美の執念の追跡!だが疑惑の男は、衆人環視のレストランで服毒死を遂げる……!二転三転の冤罪事件、驚愕の真相とは!?
 

2009年10月新刊  
   
砂漠の駅 文庫 双葉社 \610 (本体 : \581)

様々な人間が去来集散し、人生の破片を落としていく駅、新宿。その新宿で、スナックのママが失踪し、同じ頃、商談のため上京した骨董商が忽然と消息を絶った。無関係に見えた二つの事件は意外な形で交錯していくのだが……。傑作ミステリー。
 

   
高層の死角 文庫 祥伝社 \670 (本体 : \638)

大ホテルの社長が、自社ホテルで刺殺された。部屋は外扉、内扉の二重の密室。捜査陣は社長秘書に疑いの目を向けるが、彼女には捜査員の平賀刑事と一夜を共に過ごしたという完璧なアリバイがあった。だが直後、その秘書も福岡のホテルで死体となって発見される。愛と使命に悩みながら、平賀は犯人を追う。ホテルを舞台に、密室とアリバイ崩しに挑む本格推理の金字塔。
 

   
派遣刺客 文庫 朝日新聞出版 \630 (本体:\600)

諸藩士や浪士が集まり、物情騒然とする幕末の京都。忍者の統領・矢来一心斎に鍛えられ、一流の〈くノ一〉となった冬は、父である会津藩家老・西郷頼母から京都守護職を陰ながら助けるよう密命を受ける。時に新撰組を助け、時に対峙しながら幕末の志士たちを操り、冬は人知れず歴史を動かしていく。著者が描く新たな幕末史。
 

2009年9月新刊  
   
刺客請負人 江戸悪党改め役
四六判 中央公論新社 \1,680 (本体:\1,600)

幕府大老格・柳沢吉保が病葉刑部を亡き者にせんと送り込んだ刺客は、清国からやってきた最凶暗殺者集団・蛇囚。はたして刑部、闇猫のお吉らに勝機はあるのか!? シリーズ第五弾!!
 

   
野生の条件 文庫 角川書店 \693 (本体 : \660)

48歳の哀川は窓際族に追いやられたサラリーマン。だが、哀川はある夜美貌の女性を救ったことで人生が一変した。彼は己に眠る闘争本能を解き放ち、虐げられた者を守るために闇の巨大組織と対峙することになる。
 

   
暗黒星団 文庫 徳間書店 \620 (本体 : \590)

不開屋敷、と地元軽井沢で呼ばれる別荘にひと夏現れた美貌の女。正体不明の彼女に誘われ、沖村という青年が消えた。一年後の東京。不審な交通事故で女は死に、加害者のトラック運転手が毒殺された。沖村はいったいどこにいるのか。一介の青年をめぐり、都心の一等地にそびえる総合病院で、想像を絶する医学犯罪が幕を開けようとしていた…。
 

2009年8月新刊  
   
氷の人形(アイスドール) 文庫 幻冬舎  \800 (本体 : \762)

マドンナ教師を陵辱した番長の死体を地中に埋めた3人の中学生。社会的地位のある男に成長した彼らの前に、恩師が妖艶な女となって現れたとき、冷たい殺意が連鎖する…。利権に群がる男たちの欲望と美貌の女の復讐劇を描く。  解説:坂井希久子
 

   
新・新幹線殺人事件 文庫 光文社  580円(税込)

博多発東京行きひかり116号の車内で、不動産ブローカー検見川が鋭利な刃物で刺殺されていた。容疑者は高級クラブのホステス・副島美代。しかし彼女は116号より後発のひかり4号に乗車していて…。「走る密室殺人」の謎!
 

   
法王庁の帽子 文庫 文藝春秋 620円(税込)

妻を失い失意の式村は、妻と出かける予定だった南仏へと旅行した際に帽子を紛失する。帰国後、旅先で見かけた男性が死亡。彼の連れだった女性が、なくしたはずの帽子を被っている別の男と、車に同乗しているのを目撃する。因縁が犯人を追い詰める表題作ほか、森村ミステリのレギュラーが活躍する6編を収録。 解説・井上順一
 

2009年7月新刊  
   
棟居刑事の殺人の隙間 新書 双葉社 \950 (税込)

同族大企業のトラブル処理係であった芝田は、社長のばか息子の起こした交通犯罪の責任を肩代わりして退社する。これを契機に、芝田は社会の割れ目にこぼれ落ちた破片を拾い集める割れ目業(スリット)を開業する。

大都会はすでに隙間のないほど立て込んできているが、割れ目(スリット)ならばあるであろうという着眼であった。当然、割れ目であるからこぼれ落ちる破片も小さい。だが、小さいがゆえに面白いものが落ち込んでくる。こぼれ落ちた破片を組み立てているうちに、途方もない巨大な悪が次第に輪郭を現わしてくる。社会の割れ目にこぼれ落ちた殺人事件に巻き込まれた芝田の孤立無援の戦いに、果たして勝算はあるのか。
 

   
刺客長屋  四六判 祥伝社 ¥1,890(税込)

武士道が形骸化した天下泰平の時代に、武士の魂にこだわる侍の生き方を追う。 武士の魂とはなにか。単なる形式か、あるいは遠い戦場のルールか、それとも単なる時代錯誤か。主君と家を精神と生活の拠点とする武士が一朝にして浪人し、その拠り所を失ってしまった。会社にロイヤリティを誓った現代のサラリーマンが、リストラされたり、会社が倒産したりしたのと同じである。封建の武士道と現代のサラリーマンのロイヤリティを重ね合わせながら、武士道にこだわる人間の生き様を追う。
 

2009年6月新刊  
   
魂なき刺客 士魂の音色
文庫 中央公論新社 \680 (税込)

剣に将来を託し、武市瑞山の命ずるままに暗殺剣を振るい続けた岡田以蔵の末路(「魔剣」)ほか、苛烈に生きた志士たちの命運を刻んだ時代異譚。全八篇。
 

   
棟居刑事の恋人たちの聖地
四六判 双葉社 \1,680 (本体 : \1,600)

便利屋・山名泉は、渋谷のカフェ『恋人たちの聖地』に行き、ある女性から品物を受け取ってきてほしいという依頼を受けた。山名は無事使いを果たしたが、カフェであった雨間梓のことが忘れられない。そんな折、梓から「助けてほしい」と電話が入る――。
 

   
殺意の漂流 新書 実業之日本社 \900 (本体 : \857)

自他共に認める二流評論家・河合は、あるとき講演に出かけた先のホテルで奇妙な拾得物をする。それは1挺の拳銃だった。そのずっしりとした重量感に不思議に心を惹かれた河合は、拳銃を着服することに。ところが、なぜかそれから河合の講演は急に評判となり、依頼が増えていった。そんなとき、彼は行きつけのバーのマスターに、その拳銃を譲ったことから、彼らの運命は激変していく――。偶然拾った拳銃が導く殺意の結末とは!? 恐るべき凶器をめぐり引き起こされる人間模様を、練達の筆致で描く傑作ミステリー。
 

   
魔痕 文庫 徳間書店 \660(税込)

綾部は数種類の保健薬を毎日服用していた。薬を飲むことで精神と肉体の安定を得られるのだ。薬への依存度は日に日に増し、薬マニア仲間で自然発生的に同好会が出来た。薬魔クラブ。メンバーのひとり、内原が熱海の断崖から車ごと転落死した。自殺の可能性が大きいという。動揺する綾部に、警察が事情聴取に訪れた。内原は一億円の生命保険に加入しており、受取人は綾部の妻になっていた。さらに、内原の車の中から綾部の持薬セットが発見されたというのだ…何かに依存しなければ生きられなくなっている現代人の病。魔性に取り憑かれたひとびとを描く社会派ミステリー。
 

2009年5月新刊  
   
星の旗 上 文庫 角川書店 \580(税込)

元特攻隊員の木島を不幸が襲った。暴力団・大門組の犠牲となり、娘一家が心中。さらに若き日に愛した女性と生き写し香子までもが毒牙に。木島はかつての戦友達を招集し、復讐を果たすことを誓うが…
 

   
星の旗 下文庫 角川書店 \620(税込)

特攻隊員の木島を中心に7人の戦友は無人島での戦闘訓練を終え、ついに大門組と黒幕政治家に闘いを挑む。大門組は武力で反撃に出るが、それこそ木島たちが望んでいたことだった! 闘いの結末は?
 

2009年4月新刊  
   
棟居刑事の純白の証明
文庫 中央公論新社 \700(本体:\667)

T省ノンキャリア課長補佐が公共事業受注先の商社ビルから墜落死した。自殺か他殺か? 捜査を開始した棟居が、政官財腐蝕の構図に挑む。
 

   
山の屍 文庫 集英社 \560 (本体 : \533)

カルチャースクールで小説の勉強を始めた川名純子は、受講生仲間の本村真美子から”取材をかねた売春”を勧められた。取材の後、純子は、客の高見友一から「自分は余命いくばくもない」という告白とともに「山の屍」と題された小説を託される。純子はそれを自分の作品として懸賞小説に応募し、新人賞を受賞してしまうが・・・・。お馴染み牛尾刑事シリーズの傑作長編ミステリー。
 

   
作家とは何か―小説道場・総論
新書 角川書店 \740(税込)

「作家」という職業とはどういったものか? 原稿の締め切りから編集者との付き合いなど、知られざる「作家」という生き方を紹介した異色の作家論。
 

小説の書き方―小説道場・実践編
新書 角川書店 \760(税込)

人気作家の森村誠一が、小説の構成、アイデアからプロットの立て方まで、小説を書くための基本を徹底的に解説した小説講座の決定版。
 

2009年3月新刊  
   
新・野性の証明 四六判 角川書店 \1,890 (本体 : \1,800)

21世紀は機械文明が極限に達する世紀となる。人間が機械をコントロールできるか、機械によって人間が支配されるか。20世紀まではまがりなりにも人間が機械を支配してきたが、21世紀は人間が機械の奴隷になってしまうかもしれない。すでに人間はインターネットと携帯がなくては、日常生活を送れなくなっている。インターネットの玉石混淆の知識と情報の洪水の中に漂流し、どこへ行くにも携帯を、人によっては複数携帯≠オている。すでに携帯の鎖につながれた奴隷である。

今世紀における人間の野性とはなにか。強大な権力から極秘の使命を受けた若い女性を偶然保護した小説教室の受講生たち。絶望的な戦いの中で、21世紀の野性に目覚めた人間群像を描く。

 

   
刺客往来 暗殺請負人 文庫 幻冬舎 \630 (本体 : \600)

将軍の実子・立石家良に、自らの家臣を殺されたことを知った鹿之介は、妖艶な女忍・るいと共に、仇討ちに乗り出す。だが、敵には、諸藩から恐れられる指南番率いる八剣士が仕えていた。凄絶な攻防が繰り返される中、家良の背後に潜む巨悪が巡らせた陰謀が明らかになっていく…。るいは愛する鹿之介を護ることができるのか。空前の時代活劇第二弾。
 

   
垂直の死海 文庫 徳間書店 \660 (本体 : \629)

花形レーサーと搬送ドライバーの相次ぐ事故死によって、浮び上がった自動車トップメーカーの欠陥車疑惑。搬送ドライバーの妻・雅子は友人で損保の損害査定員・千野に事故の調査を依頼した。事件の背後に自動車メーカーの関与を疑う千野だが、地方都市に君臨する巨大企業の力に調査は難航。ついには依頼者の雅子までが絞殺される……。大企業の牙城に隠蔽された事件の真相とは? 連続殺人の謎に挑む損害査定員の戦いを描く長篇社会派推理。
 

2009年2月新刊  
   
闇の陽炎衆(刺客請負人4)
四六判 中央公論新社 定価1680円(本体1600円)

武士の尾を断ち切れず、江戸の街であいもかわらず刺客請負業を続ける病葉刑部こと浪人松葉刑部。その刑部の下へ、貴船藩の重役が現れた。かつてのお家騒動で命を刑部に救われた貴船藩後嗣・菊姫が再び命を狙われているという。その黒幕はなんと、時の権力者・柳沢吉保。柳沢は公儀暗殺部隊・陽炎衆を使って菊姫の命を狙っていた。はたして柳沢の狙いとは?

「web小説中公」で連載された時代小説の単行本化。昨年、今年とテレビ東京で連続時代劇として放映された『刺客請負人』の第四巻目。
 

   
棟居刑事の一千万人の完全犯罪
新書 祥伝社 \920 (本体 : \876)

訳ありの過去を消して再出発させる“生かし屋”兵藤。彼は、自身の記憶を失っていた。ある日、上月エリという家出女を暴漢から救うが、襲撃者の正体は謎だった。さらに、エリに瓜二つの葉月ゆりという女も襲撃される。ゆりもまた、許嫁の失踪が原因で家を出ていた。同一犯か? 直後、その元許嫁が死体で発見され、女たちの事件が連鎖を始めた! 一方、失踪人急増問題を追う棟居刑事は、“生かし屋”組織に関心を抱き、捜査を始める。やがて、兵藤の秘密が暴かれる時、忌まわしき現代社会の悪夢が浮上した!
 

   
笹の墓標 文庫  小学館  \690 (本体 : \657)

第2次大戦中に起こった、北海道のダム工事における強制労働での犠牲者の遺骨発掘作業で、沼公一郎は腐乱死体を発見した。遺体は、神沼の恋人である葦原奈美の同僚で、上月良彦だった。奈美は、夢を抱いて東京に行き変死していたが、上月も、故郷・唐津に恋人の中路香織を残して上京していた。やがて捜査線上に、北海道の政財界の大物が浮上する。事件の真相に迫るに連れて、強制労働の歴史の因縁が明らかになるとともに、神沼と中路への関わりも深まっていく。過去の宿怨と現代の殺人事件が時間と空間を超えて交錯する、社会派推理の傑作!