写真館 学生時代・作家まで
 
 
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大学3年当時、1人で北海道を一周旅行した。阿寒湖畔のラーメン屋を基地にして雌阿寒岳へ登ったり、周辺を歩きまわった。夜、寝台車のようなベッドに上る私に、店のおかみさんが、「学生さん、梯子を上げておきなよ」と言った。当初、私はその言葉の意味がわからなかった。間もなくラーメン屋はカムフラージュで、実はその店が男の遊び場であることがわかった。
だが、私は居心地がよくて3泊した。女の子たちはとても気がよく、当時、童貞の私をからかった。4日間、朝食と夕食を女の子たちと一緒に摂って仲良くなった。4日目、出発の朝、雨が降っていて、女の子の1人が相合い傘でバス停まで送って来てくれた。
「学生さん、また来てね」
と大きな声で別れを告げて、バスが見えなくなるまで見送ってくれた。乗客の視線がしばらく私に集まった。

洞爺湖にて。

大学3年生当時、4月。南アルプス鳳凰三山を単独で縦走中、装備、風格、キャリア等、私より数枚上と見えるアルピニストとすれちがった。一瞬の出会いをセルフタイマーで撮影した。名前も住所も告げ合わずに別れたが、行きずりのアルピニストが私のアルバムに永遠に定着されている。山ではこのような出会いがよくある。

 

 
 
 
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