棟居刑事の復讐

私はシリーズキャラクターをつくらなかった。名探偵の能力と行動範囲に作品世界が限定されるのが狭苦しかったからである。だが、あるとき、角川春樹氏と会食をしていたとき、シリーズキャラクターをつくったらどうかというサジェスチョンを受けた。
シリーズキャラクターは毎度お馴染みの登場人物で、作品がマンネリ化する危険性もあるが、同時に読者が作品と登場人物により親しみを持ってくるというご意見に、なるほど、もっともと考え直して、以前『人間の証明』に登場した棟居刑事をシリーズキャラクターとしてカムバックさせた。その第1作が本作品である。

 
*角川書店
1993.1
角川文庫
1996.9
 

 
 
 
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