未踏峰(上下)

20代から30代にかけて、しきりに山へ登った私は、いずれ本格的な山岳小説を書きたいと願っていた。その舞台をあたえてくれたのが、当時「週刊サンケイ」の石井啓夫氏である。石井啓夫氏は御父君が2・26事件の主役・岡田啓介首相と親しかったところから、啓夫と命名されたそうである。その話が記憶に刻まれていて、後日、226番『人間の剣』に2・26事件を描いた。
『未踏峰』連載中、「週刊サンケイ」は「SPA!」と名前を変えた。このように連載中、雑誌が誌名を変更したり、リニューアルしたり、掲載雑誌がかわったりしたケースは、私の場合、『人間の剣』が「週刊読売」から「読売ウィークリー」、178番『太平記』が「野性時代」から「小説王」、『夜明けのコーヒーを君と一緒に』が「週刊小説」から「J-novel」、『虹の生涯』が「歴史と旅」から「歴史読本」(現在連載中)などがある。雑誌の変遷に耐えて生き残った作品という気がして、ひときわ愛着が強い。

集英社(上)
1989.5
集英社(下)
1989.5
*光文社(上)
1991.8
*光文社(下)
1991.8
集英社文庫(上)
1993.5
集英社文庫(下)
1993.5
角川文庫(上)
1995.3
角川文庫(下)
1995.3
 

 
 
 
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