科学的管理法殺人事件

(科学的管理法殺人事件/公害殺人事件/殺意の架橋/虫の息/電話魔/虚無の標的〉

当時、乱歩賞受賞者は「小説現代」にまず短編を発表するのが慣例となっていた。「小説現代」の関門を潜り抜けないと、他誌から注文が来ない。だが、提稿しても提稿しても突き返された。新人の作品としてのインパクトに欠けるというのである。乱歩賞を受賞すれば、直ちに流行作家への道が開けると錯覚していた私は、自信を失ってしまった。
その間、夏樹静子氏の作品が同誌の巻頭を飾った。私はますます落ち込んだ。そして、6本目に提稿したこの作品が、ようやく掲載の運びとなった。いま読み返しても、当時の苦悩が滲んでいるような作品である。

 
角川文庫
1975.5
青樹社(虚無の標的)
1975.6
スポニチ出版
1978.1
   
双葉文庫
1996.7
   

 
 
 
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