銀の虚城(ホテル)

大都会』以後、『幻の墓』、『不良社員群』と立てつづけに出版されたが、まったく売れない。さしもの那須編集長も頭を抱えて、「うちだけでは読者が拡がらないから、よその社からも出した方がいい」と勧められて、紹介された出版社へこの作品の原稿を持ち込んだ。ところが、「小説になっていない。小説のいろはから勉強しなさい」と言われて、原稿を突き返された。やむを得ず那須氏が引き取り、青樹社から出版すると、珍しく初版4000部が一気にはけて、社長も少し気をよくした。おかげで『分水嶺』、『むごく静かに殺せ』が出版された。

 
青樹社
1968.3
角川文庫
1974.8
廣済堂文庫
1993.4
ハルキ文庫
1997.12
   

 
 
 
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