大都会

第1作以降、数作、サラリーマン向けエッセイやコントを書いていた私は、小説を書くチャンスを狙っていた。そこへ、私のコント集(『不良社員群』)に目をつけた青樹社編集長・那須英三氏から声がかかった。
チャンス到来とばかり、私は400枚の本作品を書き下ろして、那須氏に押しつけた。軽いコント集を期待していた那須氏は目を剥いた。それ以後、青樹社に日参したが、いつ行っても、那須氏のデスクの定位置に私の原稿は積まれたままであった。
約1ヶ月、那須氏のデスクに埃を被って積まれていた私の原稿にあきらめかけたとき、那須氏から電話が入って、「『大都会』を読んだ。直ちに出版する。すぐ次作に取りかかれ」という夢のような言葉をかけられた。私にとって初の長編小説であった。
その那須氏も今は亡く、那須警部として私の全作品中で活躍している。

 
青樹社
1967.8
日本文芸社(非情都市)
1971.6
日本文芸社(非情都市改題)
 
角川文庫
1975.1
サンケイ新聞社出版局
1976.9
青樹社
1977.5
*光文社
1979.11
*青樹社
1993.1
廣済堂文庫
1994.3
 
ケイブンシャ文庫
1998.6
コスミック出版
2005.5
 

 
 
 
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